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今回は、当院のがん免疫細胞療法に多くお問合せいただいております、他の治療と併用についてを「Q&A方式」でお答えしたいと思います。
Q.他の治療と併用はできますか?
A.免疫細胞療法は手術、抗がん剤、放射線治療などの標準治療と併用することを推奨しています。
免疫細胞療法は
1.免疫細胞を活性化・増殖する治療。
2.副作用がほとんどない
3.治療の適用が広い
などの三つの特徴を生かし、集学的治療の一翼を担う治療として考えております。
手術との併用
免疫細胞療法は、がん細胞を手術で切除した後、検査では発見出来ないような微小ながん細胞を
活性化・増殖した免疫細胞が攻撃するために使用します。
※術後のアジュバント(補助療法)としての使用。
放射線治療との併用
放射線治療は、体内に放射線を照射することでがん細胞を死滅させる治療です。
その際に放射線治療後に発生したがん細胞の残骸を餌にして免疫細胞は活性化されます。
そのタイミングに免疫細胞療法を使用し「免疫細胞を活性化・増殖」する事で、よりがん治療の効果を高めます。
抗がん剤治療との併用
抗がん剤との併用の基礎理念は以下になります。
1.活性化した免疫細胞でがんを攻撃する
2.抗がん剤で弱まる免疫細胞を強化させる
当院が医療連携する瀬田クリニックグループが、都内7カ所の中核病院とともに行った肺がん(非小細胞肺がん)における生存期間の調査では、抗がん剤単独に比べ、抗がん剤と免疫細胞治療を併用したときの方が、よい結果が得られています。
ただし、それには「適切な方法で併用する」という条件が付きます。抗がん剤は種類によって、特性や副作用が異なるため、それらを熟知していなければ、正しい併用治療は行えません。
薬が体に影響を及ぼす期間は、抗がん剤によってまちまちで、なかには2週間も免疫の力を弱体化させてしまう薬もあります。
使用する抗がん剤に合わせて、どのように免疫細胞療法を行うか専門の知識が求められます。
このように、免疫細胞療法を適切に行うには免疫の知識だけでなく、がんの標準治療の知識も必須となります。
免疫チェックポイント阻害剤との併用
免疫チェックポイント阻害剤とは
がん細胞は、免疫の攻撃に対してブレーキ(免疫チェックポイント)を設けてしまい、免疫からの攻撃をブロックして自分自身を守ってしまうことがあります。
このブレーキを解除し、がんを攻撃する治療薬が免疫チェックポイント阻害剤です。
ただ、がん患者さんによっては、免疫機能が弱っており、そのブレーキ(免疫チェックポイント)を解除しても、肝心の免疫細胞が届かない場合もあります。また当院で提供しているαβT細胞療法は免疫の攻撃力を高める治療つまり「アクセルを強める」治療です。
また、近年、私たちは免疫チェックポイント阻害剤単独では効果が見られず、そのあと免疫細胞治療を実施したところ著効したIV期の腎盂がんの症例を経験しました。
こちらの患者さんは、1回あたり240mgのキイトルーダによる治療を行っていましたが、その後4回のαβT細胞療法で寛解しました。
4回のアルファ・ベータT細胞療法のみで大きな肝転移が急速に縮小するケースは少ないです。
免疫細胞療法のみの効果としてはあまりにも急速かつ強力な腫瘍縮小効果であったため、先行して実施した免疫チェックポイント阻害剤が体内に残っていたことによる「免疫チェックポイント阻害剤と免疫細胞治療の併用効果」が得られたのではないかと考えております。
当院も、免疫チェックポイント阻害剤の治療後の方を対象とした臨床研究に参加しております。
臨床研究実施計画番号:jRCT030220287
私たちは、より大きな治療効果が得られることを期待し、更に研究開発を重ねて参ります。
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PET人間ドック・がん免疫細胞治療「LSI札幌クリニック」
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