がんについて

がんを知る

現在は3人に1人が『がん』で亡くなる時代

現在の日本人死亡率1位は「がん」です。

日本人の死亡原因

厚生労働省 2019年人口動態統計より

現在は日本人の3人1人
「がん」で亡くなる時代

※ 日本人死亡総数:約138万1093人

また、2019年の死亡総数138万1093人から「がんの死亡者数(376,425人)」を考えると 3人に1人が『がん』で亡くなっている事になります。

がんの死亡率1位は『肺がん』

では、その「がん」の部位別死亡率を見てみると・・・

「がん」の死亡原因

「がん」の中で一番多く亡くなっているのは男女共に「肺がん」です。
年々「膵がん」の死亡率が上がっています。

がん細胞の成長過程

がん細胞が生まれてから活発に成長するようになるまでは、10年~20年の期間がかかるといわれています。
しかし、がん細胞は15ミリを超えると急激に増殖をはじめ、転移の危険性も高くなるため「がんをいかに小さなうちに見つけるか?」が重要になります。

がんと闘うには早期発見

「がん」は発見された時点で、進行度に応じて「ステージI」~「ステージIV」までに分類され、そのステージに応じて治療方針が変わります。下記表の通り【ステージが早い】すなわち【「がん」が早期である】程、治療後の生存率が高くなり、また再発も少なくなります。「がん」治療が効果を上げるためにはできるだけ早い段階で発見することが大切です。

全がん協 部位別臨床病期別5年相対生存率

がんの名称 ステージI ステージIV
肺がん 82.9% 4.9%
胃がん 97.2% 7.2%
大腸がん 99% 18.1%
すい臓がん 40.5% 1.6%
肝臓がん 57.3% 4.0%
胆嚢、胆管がん 59.5% 2.8%
乳がん(女性) 99.9% 32.6%
子宮 子宮頸がん 92.3% 21.8%
子宮体がん 94.9% 18.8%
卵巣がん 87.7% 28.7%
前立腺がん 100.0% 52.0%

詳しくはこちら⇒ ≪全国がん(成人病)センター協議会HP≫

「がん」の原因とリスクを知る

最近の研究で多くの「がん」の原因が解明されつつあります。
タバコ、アルコールやアスベストなど化学物質による発症する「がん」や、細菌、ウイルスなどの感染症が原因でできる「がん」については、これらリスクを知る事で避けることができます。

種類 原因 備考
胃がん ヘリコバクターピロリ菌 胃がんの9割がピロリ菌によるもの
肝臓がん ウイルス肝炎(B型C型) 肝臓がんの9割がウイルス肝炎によるもの
悪性リンパ腫 家系、EBウイルス感染 EBウイルス感染者は4倍のリスク
肺がん タバコ 喫煙者は吸わない人の10倍以上のリスク
子宮頸がん ヒトパピローマウイルス(HPV) 子宮頸がん原因のほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによるもの
悪性胸膜中皮腫 アスベスト(石綿) 悪性胸膜中皮腫の原因はほぼアスベストによるもの
膀胱がん タバコ
結石
精神安定剤(クロルプロマジン)
解熱鎮痛薬(フェナセチン)
抗がん剤(シクロフォスファミド)
化学物質(芳香族アミン)
喫煙者は吸わない人の約2~4倍のリスク
膀胱内に結石ができている人は膀胱がんの発生率が高くなる
精神安定剤(クロルプロマジン)・解熱鎮痛薬(フェナセチン)・抗がん剤(シクロフォスファミド)化学物質(芳香族アミン)は膀胱がんの原因になりうる
食道がん タバコ
お酒
熱い食べ物
喫煙者は吸わない人の約2倍のリスク
喉頭がん タバコ
飲酒
高齢
喫煙者は吸わない人の男性で約30倍、女性で約5倍のリスク