お知らせ

NKT細胞療法を開始しました

いつもLSI札幌クリニックHPのご利用を頂きありがとうございます。

LSI札幌クリニックは、この度、医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループの連携医療機関として、「 悪性腫瘍に対する免疫細胞療法(NKT細胞:血管内投与)の多施設共同臨床研究」に参加することとなりました。

臨床研究実施計画番号:jRCTc030220632

瀬田クリニックグループで 「NKT 細胞療法」 の提供を開始

NKT細胞療法とは

NKT細胞(ナチュラルキラー ティー細胞)は、T細胞、B細胞、NK細胞に続く「第4のリンパ球」と呼ばれており0.1%程度しか存在しない希少な細胞です。

NKT細胞療法とは、患者さんの血液成分から誘導した樹状細胞に糖脂質であるα-ガラクトシルセラミド(α-GalCer)を添加し点滴で静脈に投与します。α-GalCerを加えた樹状細胞が患者さんの体内にいる少量のNKT細胞を、増殖・活性化させ、NKT細胞がもつ様々な働きによってがんを制御することを期待する治療法です。

NKT細胞の様々なはたらき

では、NKT細胞はどのようにして体内でがん細胞を制御しているのでしょうか。NKT細胞のがん細胞制御のしくみには以下のようなはたらきが知られています。

1.直接がん細胞を認識して攻撃する

2. T細胞やNK細胞などを活性化させる

NKT細胞は、がん細胞の目印を認識して攻撃する特異的な免疫(獲得免疫)にはたらくキラーT細胞とがん細胞の目印に関係なく攻撃する非特異的な免疫(自然免疫)にはたらくNK細胞の両方の細胞を活性化します。


その他にも、NKT細胞は免疫細胞からのがん細胞の攻撃を阻害するような悪さをする細胞(抑制性の細胞といいます)のはたらきを抑えることで免疫機能を回復します。NKT細胞によって活性化した免疫細胞は体内に長期的に残り、持続的にがん細胞を攻撃することが知られています。

3.樹状細胞の成熟を促進させる

がん攻撃の司令塔的な役割を持つ樹状細胞の成熟化を促進し、キラーT細胞にがん細胞の目印を覚えこませる働きを活性化し、がん細胞を攻撃するキラーT細胞のはたらきをより高めます。

 

単回採血と成分採血、二つの採血方法を選択できます

当院のNKT細胞療法は、成分採血と注射器による採血のどちらでも実施できます。
成分採血とは一度に最大6~12回分の治療用細胞を確保することができる治療法です。

何度も成分採血をするような身体的負担を減らし、また1回あたりの治療費を抑えることで経済的な負担も少なくなります。一方、毎回治療時に採血が必要となりますが、通常の採血でも実施可能です。

樹状細胞ワクチン療法との併用で治療コストを大幅に削減

当院ではNKT細胞療法と樹状細胞ワクチンを一度の成分採血で実施することが出来る独自の治療法を提供しています。

2つの治療を併用することで、NKT細胞と樹状細胞のそれぞれの効果が相乗的にはたらき、より強力ながん抑制効果が期待されます。

また、二つの治療を併用する場合、
一度の成分採血でNKT細胞療法、樹状細胞ワクチンを同時に加工するために、培養コストを大幅に削減することができます。

NKT細胞療法 治療費の目安(消費税込)

  1回= 412,500円(単回採血×1回)
  4回=1,650,000円(単回採血×4回)
  6回=2,475,000円(単回採血×6回)
12回=3,348,290円(※成分採血×1回)
※成分採血(アフェレーシス)は、得られた細胞の量によって治療回数が決まります(6回~12回)
※こちらは初診料、検査費用を除いた金額となります。

当院のNKT細胞療法

加工技術
治療技術NKT細胞療法を実施しても、患者さんの体内で実際にNKT細胞が活性化しなくては意味がありません。当院はNKT細胞を強力に増殖・活性化させる樹状細胞を開発した、瀬田クリニックグループの治療を使用しております。

NKT細胞療法の安全性と治療データ
当院のNKT細胞療法は臨床試験(jRCTc030220374)において重い副作用がなく安全に実施できました。また、NKT細胞療法を実施した患者さんの体内で、NKT細胞が増殖し、免疫の活性が高まることを確認しています。

NKT細胞療法に関する治療効果をみる研究はさまざま実施されており、千葉大学では進行・再発非小細胞肺がんの患者さん対象とした臨床試験において良好な成績を確認し、「先進医療B」として国に認可されました。 その他にも、現在もNKT細胞に関する様々な研究が世界中で実施されています。

リスク・副作用
治療用細胞を投与した後に軽い熱が出ることがあります(多くの場合は38℃未満で1日以内に解熱します)。また、その他に本治療に直接原因があると考えられる副作用として、だるさやかゆみ、注射部位反応(紅斑など)やアレルギー反応と思われる症状の出現をみることもありますが、多くの場合は軽度で、数日で消失します。なお、放射線肺臓炎などの炎症に免疫が関与していると思われる疾患の発生には十分な注意をしていきます。

【NKT細胞療法 問合せ電話番号】011-731-6669
【受付時間】平日(月~金) 9:00~16:00

 

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がんの再発予防での活用→

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