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今回は、がん細胞を死滅させるための免疫のシステムである 「がん免疫サイクル」について三回に分けて説明したいと思います。
免疫サイクルが正常なら、がん細胞は増幅しない。
まず、結論からお話をします。
私たちの体にある免疫のシステム「がん免疫サイクル」が正常であれば、がん細胞は増幅しないと考えられています。
私たちの体の中では、健康な人でも毎日数千個ものがん細胞が生まれています。
ただ、その一方で、わたしたちの体には、がん細胞を退治する機能も備わっています。
それが「免疫」です。
その免疫が連携し調和することで、私たちの身体を守っています。
ポイントとなる免疫は“樹状細胞”と“T細胞”
がんにおける、免疫サイクルのポイントとなる免疫細胞は「樹状細胞」と「T細胞」です。
a.樹状細胞がT細胞にがん細胞への攻撃司令をだす。
b.司令を受けたT細胞はがん細胞を攻撃し殺傷する。
この「がん免疫サイクル」が体内で正常に回っているときは、免疫によるがんの監視機構がうまく働いており、体内で発生したがんを抑えることが出来ると考えられています。
この樹状細胞とT細胞の関係は、がん治療において重要になります。
(詳細)7つのステップからなる「がん免疫サイクル」
7つのステップからなる「がん免疫サイクル」
①がんが目印(抗原)を出す
②樹状細胞が目印を取込
③樹状細胞が目印をT細胞に伝達
④活性化T細胞ががん細胞に移動
⑤T細胞ががん組織に侵入
⑥T細胞ががん組織を認識
⑦T細胞のがん攻撃・退治
がん患者さんの場合は、免疫サイクルにエラーが生じている
がん患者さんの場合はこれらの免疫サイクルのうち「ひとつまたは複数にエラー」が生じ、免疫細胞が効果的にがん細胞を退治出来なくなっていると考えられています。
次回はがん細胞が、免疫サイクルによる監視から様々な手段で逃れる免疫逃避という現象についてお話したいと思います。
がんを死滅させる免疫サイクル② 【免疫逃避】→
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