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免疫細胞療法と生活の質(QOL)③ 番外編

前々回のブログ(免疫細胞療法と生活の質(QOL)①)
前回のブログ(免疫細胞療法と生活の質(QOL)②)

では、免疫細胞療法と生活の質(QOL※)について評価した研究論文をご紹介してきました。 今回は番外編として、免疫細胞療法を受けた患者さんへのインタビューをもとに、作成された論文をご紹介します。


【論文紹介】がん患者の意識・期待・治療体験
【論文】Attitudes, Expectations, and Lived Experiences of Cancer Patients


【研究機関】金沢医科大学・石川県立看護大学/日本

【研究概要】
2023年に発表されたこの研究では、進行がん患者8人にインタビューを行い、樹状細胞ワクチン療法を受けた患者さんが、治療をどのように受け止め、どのような体験をしたのかを調べました。
その結果、治療を受けた患者さんからは、「食欲が良い」「体力に問題がない」「前向きな気持ちになった」「普通の生活を送れるように感じる」といった、身体面・精神面の変化が語られました。
一方で、治療終了後には、今後の経過について「落ち着かない」と感じる患者さんもいました。
この研究からは、免疫細胞療法を受けた患者さんの中に、身体状態や気持ちが良くなったと感じている人がいた一方、治療後の不安もあったことが報告されています[1]。

なお、この研究は治療によるQOLの改善効果を統計的に評価したものではなく、患者さんへのインタビューを通じて、その体験や感じ方を調べた研究です。


【まとめ】

今回は、免疫細胞療法を受けた患者さんへのインタビューをもとに作成された論文をご紹介しました。皆様のなにかのお役にたてれば幸いです。

※クオリティ・オブ・ライフ(QOL):生活の質。身体的・精神的な状態や日常生活などを含め、患者さんの生活全体の状態を評価する考え方。

【参考文献】
[1]Kitamura Y, Konya C. Attitudes, expectations, and lived experiences of cancer patients receiving dendritic cell vaccine therapy in Japan. Asia Pac J Oncol Nurs. 2023;10(12):100317. doi:10.1016/j.apjon.2023.100317.