LSI札幌クリニックNewsline

夏こそ知りたい「正しい水分補給」と受診前の注意点

夏こそ知りたい「正しい水分補給」と受診前の注意点

本格的な夏を迎え、毎日暑い日が続いていますね。この時期、健康を守るために欠かせないのが「こまめな水分補給」です。
熱中症対策として、日頃から意識して水分を摂られている方も多いのではないでしょうか。

しかし、人間ドックや健康診断、PET-CT検査を控えている場合、水分補給の「タイミング」や「飲み物の種類」によっては、思わぬ形で検査結果に影響を与えてしまうことがあります。

今回は、当院の「事前案内」に沿った正しい水分の摂り方と、その理由について詳しく解説します。

1. なぜ検査前に「正しい水分補給」が必要なのか?

健診やドックの前の指示に「絶食」があるため、水分も一緒に我慢してしまう方がいらっしゃいます。しかし、夏の暑い時期に極端に水分を控えると、体の中が「脱水状態」になってしまい、以下のような医療面でのデメリットが生じる可能性があります。

・検査数値への影響
体が脱水状態になると血液中の水分が減って血液が濃縮されます。その結果、赤血球数やヘモグロビン量、尿酸値、腎機能(尿素窒素など)の数値が本来よりも高めに出てしまうことがあります。

・採血やルート確保への影響
脱水によって血管そのものがしぼんだ状態となり、採血などで針が確保しにくくなったり、血管がもろくなって注射した水分が漏れやすくなったりすることがあります。

本来の正確な健康状態を測定し、受診者様のご負担を軽減してスムーズに検査を行うためには、適切に水分補給をして脱水を防ぐことがとても大切です。

2. 【重要】飲んでいいのは「水のみ」です

当院の事前案内にもある通り、水分補給としてお摂りいただけるのは「水のみ」に限られます。

× ジュース・炭酸水・コーヒー・紅茶
これらは一律でお控えください。カロリーゼロやカロリーオフの飲料、スポーツドリンク、お茶類も不可となります。

× ガム・飴・タブレット・サプリメント
糖分などが含まれるため、これらもすべて禁止です。

【特にPET-CT検査を受けられる方へ】

PET-CT検査は、がん細胞が正常細胞よりも多くの「ブドウ糖」を取り込む性質を利用します。
検査前にジュースやスポーツドリンク、飴などで糖分(たとえ微量であっても)を摂取してしまうと検査薬が “がん細胞” に集まりにくくなり、正確な診断ができなくなってしまいます。

3. 【コース別】前日・当日の飲水スケジュール

当院では、お申し込みのコースによって前日および当日の絶食・飲水スケジュールが異なります。事前案内に記載されているご自身のコースをご確認の上、以下に沿ってお水をお摂りください。

対象コース

前日21時までに食事を済ませるコース

受付時間の6時間前から絶食のコース 

前日の食事・水分

夕食は消化の良いものを21時までに済ませ、以降は絶食です。お水は通常通りお摂りいただけます。

脂質の多い食事や食べ過ぎを避けてください。お水は通常通りお摂りいただけます。

当日の食事

検査終了まで絶食です。

受付時間の6時間前からは絶食となります。

当日の飲水ルール

水分は水のみに制限されます。

水分は水のみに制限されます。

※お薬について
当日の朝の糖尿病薬やインスリン注射は中止となります(低血糖の防止およびPET検査への影響を避けるため)。
ただし、血圧のお薬を内服中の方は、朝分のお薬は必ずお水で服用してください。 血圧が高いと検査が中止になる場合があります。
その他のお薬についても事前案内の指示に従ってください。

おわりに

人間ドックやPET-CT検査は、現在のお体の状態を映し出す大切な鏡です。ルール通りにお水での上手な水分補給を行い、脱水を防いで万全の状態で受診してくださいね。

皆さまがリラックスして受診していただけるよう、スタッフ一同サポートをさせていただきます。ご不明な点やご不安なことがありましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。