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結核について

結核1

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正岡子規、森鴎外、石川啄木、沖田総司、堀辰雄、高杉晋作、これらの人の共通点は何でしょうか?有名な人物ばかりなのですぐにおわかりかもしれませんが、皆肺結核で亡くなっています。
結核は過去の病気と思われがちですが、現在でも注意しなければならない病気の一つです。今でも年間18,000人以上の患者が発生し、2,000人以上の人が亡くなっています。
結核といえば肺結核のみ考えがちですが全体の8割ほどで、肺以外では腎臓、リンパ節、骨、脳、腸管などにも病変が及びます。

肺結核の症状としては、咳や痰、発熱など、風邪のような症状が出現し、長く続きます。さらに進行してくると血痰が出たり、体重減少も起こります。
昭和20年代までは結核が日本人の死亡原因の1位で、「不治の病」と呼ばれていました。第二次世界大戦後にストレプトマイシンという抗生物質が登場して治療の道が開けました。

結核も早期診断、早期治療が重要になりますが、症状が軽度の場合風邪と誤診されてしまうこともあります。また、胸部レントゲン写真でも結核は色々な陰影パターンを示すので、肺炎や腫瘍と誤診されることもあります。症状が長引くようであれば、結核の可能性も考えて、呼吸器専門の病院を受診されることをお薦めします。

正岡子規は34歳という若さで亡くなりました。絶句は「糸瓜(へちま)咲て痰のつまりし仏かな」でした。

結核はのどの奥に痰が詰まって苦しい病気ですが、糸瓜の水はその痰を切るのに効果があると言われていました。病床の子規は、窓の外に実った糸瓜を見ながら「すでに仏と同然の自分には、いかによく効く糸瓜の水も、効かないし間に合わないだろう」と、自分の死期を悟り、病んだ自分を客観視しながら翌日に静かに死を迎えました。

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