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「医療ブログ」マンモグラフィ検査では何をみるのか?

マンモグラフィ

1.マンモグラフィ検査とは

マンモグラフィ検査イメージ
マンモグラフィ検査は言うまでもなく、乳がんを発見するための検査です。多くの女性が受けたことがあるとは思いますが、まだ受けたことのない方、これから受ける予定の方のために簡単に説明いたします。

マンモグラフィは乳腺専用のX線撮影装置です。乳腺を挟みながら圧迫して、左右方向から1枚、上下方向から1枚撮影します。左右の乳腺を撮影するので、合計4枚撮影しますが、検診では年齢などで左右からの撮影のみのこともあります。

マンモグラフィ検査を受けた方の中には、圧迫されることで強い痛みが生じるため、もう二度と受けたくないという方がいるのも事実です。自分では体験できないので何とも言えませんが、実際に強い痛みを感じる方は一部しかいません。ですから、人から痛みのことだけを聞いて、検査を受ける前に尻込みしないようにして下さい。

 

2.マンモグラフィの放射線量

マンモグラフィ放射線量
では、そもそも何故圧迫するのでしょうか?それは、乳房を圧迫しながら薄く均等に広げることで、乳腺内の病変を観察しやすくしているのです。また、X線の量を少なくすることもできます。

1回のマンモグラフィ検査で乳房が受ける放射線量は0.05~0.15ミリシーベルトで、これは東京-ニューヨーク間往復の飛行機内で受ける自然放射線量(宇宙線)の約半分に過ぎません。ですから、放射線被曝というディメリットは、乳がんの早期発見というメリットと比較すると遥かに小さいと断言できます。

3.マンモグラフィ検査では何をみるのか?

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さて、マンモグラフィ検査ではどのような所見をもってがんを疑うのかということになりますが、主に乳腺の歪み(構築の乱れ)、腫瘤影(しこりの白い影)、細かな石灰化(カルシウムの沈着)を観察します。

腫瘤影は線維腺腫のような良性疾患でも映りますが、がんの場合は不整形であったり辺縁が不明瞭であったりします。とくにスピキュラといって、周囲組織を巻き込むような線状構造物がみられると、がんの可能性が極めて高くなります。石灰化も乳腺症などの良性疾患でもみられますが、個々の石灰化の形態や分布、密度でがんの可能性が高いか否かを判断します。乳腺の歪み(構築の乱れ)の診断は難しいことが多いのですが、正常乳腺の陰影に引き連れ所見、スピキュラ所見がみられた場合にがんを疑います。

4.マンモグラフィ検査と乳腺エコー検査

乳腺エコーイメージ

マンモグラフィ検査ですべての乳がんが分かるかというと、残念ながらそうではありません。とくに乳腺組織の多い高濃度乳房の場合は発見率が低下します。その場合は超音波検査(エコー検査)を併用することで発見率を上げることができます。
超音波検査(エコー検査)とマンモグラフィ検査では検査方法がまったく異なります。マンモグラフィでは石灰化や乳腺の歪み(構築の乱れ)の診断が得意なのに対し、超音波検査(エコー検査)ではより小さな腫瘤を発見することも可能です。
ですから可能であれば、両方の検査を同時に、あるいは1年毎に交互に受けられることをお薦めします。

5.10月はピンクリボン月間です。

10月はピンクリボン月

生涯に乳がんを患う日本人女性は、11人に1人とも言われています。

乳がんを早期で発見された場合の治癒率は極めて高く、経済的負担も少なくて済みます。
10月はピンクリボン月間です。まだマンモグラフィ検査を受けられていない方は、早めに受けるようにして下さい。



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―この記事を書いた人―

<名前>斉藤 泰博
<資格・経歴>
医療法人 新産健会 副理事長
放射線専門医・内科医


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