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「医療ブログ」MRIを用いた全身がん検診『DWIBS(ドウイブス)法』

MRIDWIBS
MRIを用いた全身のがん検診法があります。DWIBS(ドウイブス)法といって最近注目されている検査方法ですが、PET(陽電子放射断層撮影)とひじょうによく似た画像が得られます。

PET検査と比較しての利点は「被爆がないこと」「検査費用が安いこと」「食事制限の必要がないこと」「注射をしなくとも済むこと」「糖尿病で血糖値が高くても受けられること」などです。

欠点としては、PETと原理が異なるので「PETで病変が映ってもDWIBSでは分からないことがある(特に肺や心臓周囲の病変検出が苦手)」「MRI検査なので人工ペースメーカーなどが挿入されている禁忌の方は行えない」などが挙げられます。

ところで、このDWIBSとはどんな検査なのでしょうか?DWIBSは、Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background Suppression;(背景抑制広範囲拡散強調画像)の略です。拡散強調画像は超急性期の脳梗塞の診断に威力を発揮しますが、がん組織はがん細胞が急速に増殖するので、周囲の水分子の動きやすい正常組織と比べて水分子が動きづらい状態となります。これを利用して、病変部を描出することが可能となります。さらに、背景部の脂肪組織を抑制することによって、病変部が浮き上がって見えるような画像となります。

この検査方法も上記以外に気をつける点として、炎症があるところや腸管内容物など、液体のあるところでも異常信号として映ります。リンパ節の良悪性の鑑別が判断できず、複数回検査を行って増大傾向の有無を経過観察する必要があったり、他の画像検査との併用が必要になったりします。検診検査としての有用性は疑いありませんが、PET検査と比較して検診としての普及はこれからだと思います。

ただ、DWIBSの検診としてのエビデンスはまだまだこれからですが、がんの診断や拡がり、治療効果の判定法としては、多くの施設で行われています。

「ドウイブス」名前は覚えづらいかもしれませんが、こんな検診法もあるのだと、ちょっと頭の隅にでも置いておいて下さい。

 

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―この記事を書いた人―

<名前>斉藤 泰博
<資格・経歴>
医療法人 新産健会 副理事長
放射線専門医・内科医



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