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スタチン発見で、遠藤晃氏にガードナー賞授与。次はノーベル賞か?

スタチン発見

“ガードナー賞に遠藤氏 スタチン発見で”.日経電子版.https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H16_Z20C17A3CR0000/、(参照 2017-3-29)

ガードナー賞は、iPS細胞を開発した山中伸弥京都大教授や、微生物から熱帯感染症の特効薬を開発した北里大の大村智特別栄誉教授ら、過去のノーベル医学生理学賞の受賞者も数多く受賞している、いわばノーベル賞を受賞するための登竜門のような賞です。

スタチンとは体内でのコレステロール合成に関係する酵素を阻害する物質のことで、遠藤氏が製薬会社三共(現・第一三共)の研究員時代に青カビから発見したものです。このスタチンが既存の薬剤と比較して、血中のコレステロールを劇的に低下させ、動脈硬化から発症する心臓病の予防や、血管疾患の治療に革命をもたらしました。

そんなくすりは知らないという方も多いかもしれませんが、メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロ、クレストールといった薬剤名を具体的にあげたらいかがでしょうか?

「そのくすりなら飲んでるよ!」という方が意外と多いのではないでしょうか?実際には、これらのくすりのジェネリック(後発)薬品も加わります。ここでは書ききれませんので省略しますが、それだけ一般的に内服されているくすりということです。ちなみに世界では、3,000万以上の人が毎日スタチンを飲んでいるそうです。

今年はスタチンがくすりとして実際に発売されてから30年の節目に当たる年となります。ぜひ、遠藤先生にはノーベル賞を受賞して欲しいものです。

ノーベル医学生理学賞の今年の発表は10月2日だそうです。遠藤氏以外にも、アレルギーにかかわる免疫グロブリンEを発見した石坂公成氏、制御性T細胞の発見で知られる坂口志文氏、またエイズの世界初の治療薬となるAZTの開発で有名な満屋裕明氏の名前も有力候補としてあげられています。いずれにしろ、日本人の受賞は誇らしいことです。

今から発表が楽しみです。期待して待っていましょう!!



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