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MRIの原理

MRIの原理

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MRIの原理ってご存知ですか?MRIという画像診断装置があることを知らない人は少ないと思います。国別でのMRIの保有数をみると、アメリカが1位で、日本は2位となっています。ちなみに3位はドイツ、4位はイタリアです。

見方を変えて、人口100万人当たりの台数ランキングは、日本が1位、アメリカが2位となっています。出典によって多少ランキングに違いはありますが、その傾向に大きな間違いはないと思います。MRIのない病院で勤務していたときに患者さんから、「ここの病院はMRIも無いのか?駄目な病院だ」とお叱りを受けたことがありました。

それだけMRIは、医療の現場では身近な検査になっているということだと思います。なぜ、日本でこれだけMRIが普及したのか?理由は被爆することなく、多くの画像情報を提供してくれるからです。一言でいえばひじょうに有能な検査装置だからです。

では、このMRIの原理はご存知ですか?格好はCT検査装置と似ていますが、まったく原理は異なります。MRIとはMagnetic Resonance Imagingの頭文字をとった略称で、日本語で言うと「核磁気共鳴画像法」という事になります。CTがX線を用いて画像を作るのに対して、MRIは磁場の力を利用して、体内の細胞や組織に存在する水分量を画像化します。

もう少し詳しく書くと、人の組織の70%は水からできています。水はH2Oなので、水素原子が2個存在します。水素原子は中心部に存在する陽子(プロトン)1個と、その周りに存在する電子1個から構成されています。すなわち、MRIでは特殊な方法を用いて、このプロトンの数であったり、がんなどで体の中で変化を起こしたプロトンの状態を画像化して、診断に役立てているという訳です。

まだ、ピンときませんよね?!要するに人間の体は無数の磁石からできており(プロトン)、病変(脳梗塞やがん)が発生することによってそのプロトン磁石に変化が起こり、それを外から磁気の力でキャッチして画像化したものがMRIということです。

MRIは確かに優れた検査方法ですが、けっして万能な装置ではありません。すべての病気を診断できる訳ではありません。また、人工ペースメーカーが入っていると検査を行えない場合もあります。
MR診断法には、今後まだまだ進化の可能性を秘めています。これからも、どんどんとMRIを用いた検査法が開発されていくに違いありません。本ブログでも少しずつご紹介していければと思っています。

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