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PET検査とは

pet

いつもLSI札幌クリニックHPをご利用頂きありがとうございます。

数年前、当法人でPET施設を継承することになったと家人に話したら、「動物病院もやるんだ」と言われました。一般の人たちのPETの認知度というのは、そんなところかもしれません。

PETはpositron emission tomographyの略ですが、陽電子(ポジトロン)を放出する放射性同位元素で標識した放射性薬剤を放射線源にしています。陽電子は近くの電子と結合して消滅しますが、消滅時に透過力の強いガンマ線を180度対向方向に放出します。これを消滅放射線と呼びますが、計算によって、放射線源の体内集積度を3次元的に再構成します。

PETは、がんの診断に用いられることが多いですが、放射性核種としてはフッ素(F)が用いられることが一般的です。これをブドウ糖に近い成分の検査薬(FDG)として体内に注射します。がん細胞は正常な細胞と比較して活動が活発なため、3~8倍のブドウ糖を取り込むという性質があります。PET検査ではこの特徴を利用して、がん細胞を発見することができます。

しかし、PET検査ががん検診として万能かというと、残念ながらそうではありません。まず、全てのがん細胞がブドウ糖の取り込みが亢進しているわけではありません。肝細胞がんや前立腺がん、胃がんなどでは集積しないこともあります。

このくすりは腎排泄されますので、生理的集積とがんへの集積が重なってしまった場合は区別がつかないことがあります。したがって、尿路系のがんの発見も難しいことがあります。また、大きさの点でさすがに数mm大では発見が困難です。

でも、メリットが大きいのも事実です。一般のがん検診での発見率は0.1~0.5%程度ですが、PETでは施設間でも多少の差はありますが、通常1~3%と言われています。約10倍発見率が上がることになります。

どんなすばらしい検査でも万能とはいえません。上手に検査を受けることも必要です。

LSI札幌クリニックでは、PET/CT装置を中心に様々な検査を戦略的に組み合わせ、がんの早期発見に取り組んでいます。

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