レビー小体型認知症
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アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)はよく聞く病名ですが、レビー小体型認知症はあまり耳にしたことが少ないかもしれません。しかし、現在ではアルツハイマー病についで頻度の高い認知症と考えられています(約20%程度)。65歳以上の高齢者によくみられますが、40~50代での発症もあり、男性に多い傾向にあります。
小阪先生という日本人が発見した疾患としても知られていますが、レビー小体と名前がついているのは、パーキンソン病やレビー小体型認知症の患者の脳内に沈着したαーシヌクレインという蛋白質を発見したのがユダヤ人の神経学者レビーによるものだからです。
したがって、パーキンソン病とレビー小体型認知症は兄弟のような関係といってもよいかもしれません。パーキンソン病は、手の震えや腕や脚が固まったように動かなくなる神経疾患ですが、レビー小体型認知症はこれに認知症状が加わったものと考えていただければわかりやすいかも知れません。
レビー小体型認知症の症状として特徴的なのは「幻視」です。患者さんは、人とか動物が、あたかも本当に見えているかのようにお話されます。「レム睡眠行動異常」もよくみられる症状で、睡眠中に悪夢をみて大きな寝言を発したり、暴れたりします。本人には自覚がありません。「認知の変動」も認められ、認知症状が月単位や、週単位、日単位で変動することがあります。それに加え「パーキンソン症状」です。手足の震え、関節や筋肉の硬直、動きの鈍化、身体のバランスが保てなくなったりします。
このレビー小体型認知症は核医学検査を受けることによって、かなり診断率が上がります。CTやMRIなどと較べてもかなり有用といえます。一つは黒質線条体ドパミン機能画像(DATスキャン)といって、脳内の線条体に存在するドパミントランスミッター(DAT)の働きが低下していることを確認します。もう一つはMIBG心筋シンチグラフィです。これで交感神経系の低下がみられることを確認します。
もしも、ご家族でアルツハイマー病の診断を受けているのだが、むしろレビー小体型認知症の可能性が高いと思われる患者さんがいらっしゃれば、これらの検査を受けてみることも良いかもしれません。少し待ち時間のある検査ですが、検査自体はまったく苦痛は伴いません。
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